淀川右岸・十三付近から見た梅田の夜景
対岸・十三からみた梅田の夜景

大規模プロジェクトが着々と進められるうめきたエリア。その梅田から淀川を挟んで阪急電車わずか1駅(※京都線)で到着する十三。
一日当たり5万人以上の乗降客数は阪急全駅中第5位(2020年)。
神戸線・宝塚線・京都線の乗り換えで4面6線のホームはいつも混み合います。
東西の改札を出れば自転車歩行者行きかう、昔ながらの商店街や数多くの飲食店が並ぶ活気ある街のイメージではないでしょうか。

十三駅東側商店街のアーケード
この向かい側、旧淀川区役所跡地が再開発工事中です。

梅田に出るのもすぐなので、意外にも駅前にありがちな大手が核店舗で展開するショッピングセンター的なところはなく、個々の商店と地域密着スーパーが各方向にあります。
お買い物に関しては、突然の思いつきでも行ける(うらやましい!)よそ行きの梅田と、お気軽につっかけで地元十三の二段構えな感じ。

そんな淀川区十三、どんなところかな…と、当社事務所のある十三東側エリア、十三東・木川の様子をご紹介しましょう。

静かで落ち着いたところ

当事務所は十三駅から南東へ約9分、淀川区役所から入って淀川堤防にほど近い場所にあります。

まずいちばんの印象は静かなことです。
対岸のビル街の景色とのギャップがすごいです。

もちろん幹線道路・淀川通が走り、鉄橋を渡る電車の音を遠くに聞きながら、さすがに山奥の静けさとは違いますが、とにかく落ち着いています。

もうひとつ、自然が身近に感じられること。

近くの淀川河川敷周辺は一年を通じていろんな野鳥に出会います。お決まりのサギやセキレイなど水辺の鳥たちから、青とオレンジのイソヒヨドリ、特徴ある姿のハッカチョウの群れ、シジュウカラ…、他にもまだまだたくさん見かけます。

古くは能勢街道の通っていた集落からの名残でしょうか。昔のままの狭い路地が残っているところも多く、長年お住まいのお家の玄関先やちょっとしたところに色んな樹木が育っていて、こちらも四季それぞれ楽しませてくれます。プランターに並んだ小さな草花たちもにぎやかです。
道端でスマホでカメラを向ける人も結構いますね。

淀川河川公園付近に生息しているジャコウアゲハ
ジャコウアゲハが多くてびっくり

ほとんどが住居系地域に区分

用途地域は主な道路沿いを除いてほぼ第2種中高層住居専用地域または第1種住居地域に指定され、住宅がメインの地域となっています。

木川西・木川東の境目あたりから御堂筋線・西中島南方へも近くなります。都心へのアクセスが良いこともあって賃貸マンションは多く、用地などの供給度合いからもファミリー向けの分譲マンションは十三駅西側などよりも後になって建てられた感じがします。希少性と築年数の関係から比較的高値で取引されているようです。

古くからの家並みが残り、まとまった区画で開発された地域ではないため、一戸建ての住まい探しとなると比較的小規模な面積の物件がメインになります。とはいえ地価の相場を考えると総額的にはこのサイズ感の方が現実的になるのですね。
土地を探して新築を建てるとするなら、建築家冥利に尽きる、絶妙な間取りの今風な狭小住宅が頭に浮かびます。

住まいを考えたとき日当たりとともに重視したいのが風通しではないでしょうか。
この地域は淀川が近くを流れているだけに、いつも何かしらの空気の流れを感じとることが多いです。

これからの計画が楽しみ

淀川の堤防は多くの住民の快適なお散歩コースです。
広々とした景色を眺めながら、ソーシャルディスタンスもなにもありません。
まじかに見ることのできる毎年恒例の淀川花火大会も楽しみの一つですね。

阪急の鉄橋そばの河川敷では、将来、淀川水運の再来を目指した船着き場をはじめとする親水空間の整備が少しずつ進んでいます。
都心により近い淀川左岸・梅田側でこの計画が出されなかったのはどうやら川の水深が関係しているようです。
十三から万博開催地夢洲へ、そして夢は大きく大阪湾から京都・伏見まで…、どんな旅ができるんでしょうね。

ここには自然体験が身近にできるグランピング、オープンカフェやバーベキュー場も検討されています。

そこから阪急の線路に沿って駅寄りに進むと、平成21年に現在の場所に移転して以来、長らく動きのなかった旧淀川区役所跡地が再開発工事中。

令和8年、39階建てのタワーマンションや市立図書館などにかわります。認可保育所や学童施設のほか、スーパーも施設に入るそうです。

駅を中心にこの南東部方向がいちばん「何もない」ところだったのが、一気にファミリー層にも注目を集めそうです。
昔の街の様子をご存じの方ならこのあたりの景色の変わりようには驚きです。

今まで十三を住まい候補地に考えたことなかったな…という方もぜひ、ここ十三東側エリアに足を運んで直接肌で感じてみてはいかがでしょう。