土地や家の広さを表す身近な面積の単位としてよく使われている「坪」。

現在、さまざまな取引や証明においては面積の単位で「坪」は使えないことになっていますが、この日本独特な単位は令和の時代にもまだまだ生活に根付いています。
(平方メートル:㎡、平方キロメートル:㎢などを用いなければならない)
昨今、和室が減ってきたとはいえ、畳2枚が1坪っていうところが具体的に広さをイメージしやすいです。

一般的に1坪は3.3㎡(平方メートル)と言われますが、3.30578512396…といつまでも続きます。「円周率は3.14」が本当は3.141592653589793238…と続くのと同じ感じです。(いくつになっても何十桁まで意味もなく覚えてたりします。)

通常、計算は「平方メートル×0.3025=坪」とします。この計算の結果の数字を小数点第2位までで表記します。
たとえば100.00㎡なら×0.3025=約30.25坪ということです。
(逆の計算   坪数÷0.3025=㎡数)

忘れてはいけないのは坪面積の表記には必ず「約」をつけておかなくてはならないことです。

「面積」とひと口に言っても…

不動産取引の観点からいくともっともなじみがあるのは登記簿上の面積です。

土地は一筆(ひとつひとつの地番)ごとに登記上の地目が宅地であれば単位・㎡とし、小数点第2位まで表示されています。事実上宅地で建物が建っている雑種地や山林、あるいは田・畑であれば小数点以下は切り捨てています。

登記上の面積を公簿面積といって実際に測量した「実測面積」とは区別することがあります。というのはこれら登記が古い時代のデータで残っていることがあり、必ずしも一致しないことがあるのが要因です。

つぎに建物の床面積です。こちらも不動産登記法上では各階ごとに単位・㎡で小数点第2位まで表示します。普通この床面積は壁の厚さの中心(壁の芯)で測った面積で計測します。いわゆる「壁芯面積」です。
各階ごとの合計が延べ床面積になります。

ただし、マンションなどの専有部分に関しては、壁の内側で測った内法の面積が登記面積になります。パンフレットなどでは少しでも面積を広くなるよう「壁芯面積」で表示することが多いので登記面積より大きくなっています。
もちろん、広告や物件概要を記した書面にはその旨どちらかが必ず記載されています。

ここでの注意点は住宅ローン控除などの面積要件では登記面積(内法)なので、際どいときは対象かどうかよく確認しましょう。

間取りとの関係

では、坪ではなく「畳(じょう)」であらわされる部屋の間取りはどうでしょうか。
こちらは「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」によって広告などの表記が定められています。

琉球畳も多くなりました

同じタタミ1枚であってもその大きさは京間(191×95.5㎝)・江戸間(176×88㎝)・団地間(170×85㎝)などで異なるため、正しく比較できるように畳数で表示する時は壁芯で囲まれた部屋面積に対し「1畳あたり1.62㎡以上の広さ」であることとされています。

ちなみにLDK(居間・食堂・台所が1部屋)という表示にも最低何畳必要か決まっています。
1LDKの場合ですと8畳ぶん以上、2LDK以上なら10畳ぶん以上の広さがないと「LDK」を名乗れません。前者で4.5畳・後者で6畳ないなら「DK」とさえ言われなくなります。

使い分けは?

特に決まった使い分けはないものの、不動産の種類あるいは世代で分かれているかもしれません。

体感的に、土地の面積は「坪」が多いと思います。このあたり相場は「坪単価」いくら…という感じでもよく使われます。

これが建物になると㎡を使う割合が増えてきます。土地に対して建物の方が面積がコンパクトであったり、界壁があるとどうしても畳2枚ぶんの正方形で考えにくかったりします。あと、いろんな優遇・補助制度や決まりを設けるにあたっては「坪」では使えないため㎡がよく出てくる理由かと思います。
特にマンションなんかだと縦横の割り付けを㎝単位で限られたスペース内に絶妙に配置せねばならず、坪・畳単位より㎡で呼ぶ人が多く感じます。

正式なところの表現としては使用できない「坪」ですが、まだまだ㎡のサブとして「畳」とともに生き残りそうです。