十三駅名標
京都河原町行き特急
淀川を渡ってきた阪急京都線の特急

2022年の年の暮れ、新しいニュースが。

産経新聞によりますと、阪急阪神ホールディングスは阪急十三(じゅうそう)駅から、JR新大阪駅と、大阪駅北側の再開発地区「うめきた2期」の新たな地下駅「大阪駅」を結ぶ阪急電鉄の新線を、それぞれ令和13年に開業させる方針を明らかにした、とのこと。

私、鉄道好きの片割れではありますが恥ずかしながら年明けまでこのニュースを知らず…

新線の名称は「新大阪連絡線」(十三ー新大阪)と「なにわ筋連絡線」(十三ー大阪)。JR西日本や南海電気鉄道などが令和13年に開業を計画するなにわ筋線との同時開業を目指す、そうです。

なんて強いお言葉。
「開業させる」ですよ。しかもなにわ筋線と同時に。
…時間的にタイトでは?な気もしますが。

阪急は既存各線の延伸などによる自社影響エリアの拡大は考えにくいので、コロナ禍を経て将来の人口減少を見据えると、この新線建設への期待度が伝わってきます。

残念ながら線路の幅が現在の阪急線(1435㎜)と、なにわ筋線のJR/南海(1067㎜)で異なるため、お互い既存の電車の直通は出来ません。

しかし、梅田より南へ向かう場合、阪急各沿線からたった一回の乗り換えで、しかも梅田駅のような複雑で遠い距離の移動を要することなく十三駅での上下移動(予定では新線は地下を通ります)で済むのであれば移動が格段に楽になります。

後方の建物が新大阪阪急ビル
後方の建物が新大阪阪急ビル

また、南海が永年夢にまで見た(!)梅田エリアへの進出に加え、まさかの新大阪直通まで。願ったりかなったりです。
なにわ筋線はJR・南海共同使用ですが、うめきた新駅から先、新大阪へはJR線がつながるものの、そこへライバルの南海電車が乗り入れとなると?…JRは面白くないかもしれません。(新幹線乗り継ぎ客を分け分けすることに)
かといってうめきた新駅での折り返しはキャパが不安、じゃあウチ(阪急)が別路線を敷くからこちらへどうぞ、みたいな感じでしょうか。

巷(マニアの間だけ?)では、マルーンの阪急車両が関空に!とか、軌間の異なる車両をどこで整備するの?とか、
何本の列車がどのように走るダイヤになるのか?いろいろ想像されてますが…
こちらはこちらでどうなるか楽しみです。

で、十三はどうなるかというと既存の
「大阪梅田」
「神戸三宮」
「宝塚」
「京都河原町」方面に加え、
「新大阪」と、
「大阪(うめきた新駅)~なにわ筋線経由・なんば・関西空港」の計6方向へ伸びる路線の結節点となります。

個人的な話になりますが、近鉄沿線住民としては、事務所のあるここ十三まで通うとなると、JR環状線または地下鉄御堂筋線から阪急梅田駅経由になるのですがこれが面倒。

近鉄難波駅にも近い、なにわ筋線の難波新駅から乗れば一本で来れるじゃないですか!
しかも駅数が少ないので到達時間も短縮されるはずです。

「一本でどこでも行ける!」は強いです。

十三駅東側エリアの再開発工事も進んでいます。

さあ、次回の十三エリアの地価発表にもどう影響するでしょうね。