間取りを考える際には何に気をつけたらよいか?

決まったプランの建売住宅や中古物件ではなく、せっかくイチから家を建てることになったら…。
夢や希望を詰め込んで間取りや設備の失敗はしたくないものです。
あとからカバー出来ることもあるけど、よく聞く失敗ポイントをあらかじめ踏まえておけば、失敗の防止にもなります。

間取り・設備のよくある失敗ポイント

「スイッチ」「コンセント」

コンセントは意外に見落とす

たくさんあれば良いというものではありませんが、適切な数・適切な場所に欲しいものです。
システムキッチンやユニットバス選びはあんなに一生懸命でまさに花形とするならば、スイッチ・コンセント類はどちらかといえば脇役の部類。
しかし、毎日の生活に頻繁にかかわってくるところなので余計に失敗が大きく感じられます。

・なぜかドアの開く反対の面に照明のスイッチが。
・そこしか置けないキャビネットの後ろの壁にその部屋唯一のコンセント。
・せっかく作ったリビングの家事スペースがコンセントから遠い。
・電話線で決められてしまう固定電話の置き場所。

このあたりはちゃんと確認していれば防げると思いますが、打ち合わせ時は確認事項が多いためか図面を見ながらサラッと流してしまいがちです。
そこはホントはプロが念押ししてあげたいところですね。
現代ではパソコンやスマホの通信環境が家庭でも必須となり、ますますこの手の課題が増えました。

「収納」

・玄関に靴があふれる。
・クローゼットに長いコートが入らない。
・奥行がありすぎて使いにくい。
・いちいち廻り込まないと出し入れできない。

日本の狭い住宅事情において収納に割けるスペースは限られています。
ですから「何を」「どこへ」「どのくらい」収納するかは最初に決めておかなければならないとても重要な部分なのです。
これによって後々の生活を送るなかじわじわとで滲み出す、いわゆる「生活感」の度合いが変わってきます。
ただしまって見えなくするだけでなく、最近は見える収納・見せる収納という考え方も広まってきました。
実際に使う人が使う場所に使うものとそのボリュームを、あらかじめ図面上に落とし込んでおきましょう。
使ったものを「戻しやすい」のはキレイに保てるポイントです。

「建具」

・建具の開く方向が不便。
・開けっ放しができない。
・他のものに干渉する。
・人の姿がが見えずに危険。

これも出入りなど頻繁にさわるところ。気になり出したら止まりません。
悪気なく良かれと思って提案されることもしばしばです。でも実際毎日使うのはあなたです。
出来上がった図面を見ながら、右手で開ける・左手で開ける/押す・引く動作するだけでも事前に見抜けることがあります。

「家事動線」

・洗濯物を洗う⇒干す⇒片づける、が遠い。
・ご飯の用意と○○○、同時に2つのことがしづらい。
・2人一緒に作業できない。
・人が通るとぶつかって邪魔。

家事動線が悪いと何の修行をしてるんだかわからなくなります。
家事動線とひと口に言ってもこれもまた千差万別でやり方が各々違うので、不便に感じるところも家庭によって違うのです。
ですから旦那さん任せ/奥さん任せではなく、よく話し合っておきましょう。
打ち合わせの場面になって初めて図面を前にしながらお二人の空気が悪くなるのは話が止まってしまって困ります…。

「窓」

・全て割高のオーダーカーテンしか使えない窓のサイズ。
・丸見えで開けっ放しにできない、風通しが悪い。
・寒い/暑い

窓の開口が適するのは南側だけとは限りません。北面からの落ち着いた採光も捨てがたいものがあります。
ガンガンに日差しが照りつけたり、季節風が吹きつけたりするなら断熱効果の高いものや大きさを相談しましょう。
また、よほどの「巧」でない限り、設計屋さんもそう度々現地に足を運んではくれません。
むしろ営業マンからの情報ひとつで遠く離れた本社で集約して設計図面を書いていたりします。
家の内部の間取りはそれでもある程度のレベルに出来上がりますが、外との繋がりの把握は難しいのです。
同じ業者で施工した隣同士の2棟でさえ似たようなところに窓を設けてしまったりします。
すでに隣が建っている状態であれば、図面上の窓の位置を確認してみましょう。

その他

 「部屋の面積」 必要な広さがない、逆に広くて落ち着かない
 「照明の配置・数」 必要な明るさがない、逆にまぶしくて困る
 「天井高/吹抜け」 空調の効き具合やランニングコストが気になる
 「家具・家電の場所」 置く場所がない、置きたいサイズが置けない

挙げればきりがありませんが、チェックすべきポイントは日常生活で関わるわりに、図面上では意外に見えにくいところが多いのです。

たいせつなことは「早めの確認」

とにかく間取りを成功させるのは事前の確認です。

間取りの検討は「着工まで」。ものによっては「建築確認申請まで」です。

「この家の間取り、気に入っているんだけど、あとちょっとだけこの部分が‥」と、ならないために。

どんなに人が良かれと思ってすすめても、自分で腑に落ちないところは変更しましょう。
自分の生活の詳細は、結局自分しかわからないのです。

間取りを決めていく中で、これからの自分たちが「ここでどう暮らしていきたいか」を楽しく想像しながら…、
そのうえで失敗例の多い、「実は図面上に見えにくいポイント」をあらかじめ踏まえて、必ず工事着工前にチェックしておきましょう。