卓上の小物

置きっぱなし?まぁこれはこれですが…
置き場所を決めてあげるとまとまります。

ふだん使いの実用小物や雑貨。
ケースや引き出しに片付ければそれなりにまとめることができるのですが、さっと手に取って使えるほうが便利なものもあったりします。使う頻度が高いほどいちいち引き出しにしまうのも面倒です。
ただ、どうしてもそれぞれ大きさも形も違うので、そのまま並べて置くだけでは雑然としがちです。

私は以前、某超有名雑貨等販売店のスタッフだったことがあります。
毎日のようにフロアで売場のディスプレイやメンテナンスをしていました。「キレイ」で、「見やすい」、「買いやすい」商品陳列であることはもちろんですが、さらにもう一点重要なのは「手に取ったものが戻しやすい」ことです。
これはお客様にストレスなく商品を手に取っていただくこと、そして売場をキレイに保つことができる有効なポイントです。
買い物をするとき手に取ったものがどこにあったのか、どこに戻したらいいかわからなくて困った、そんな経験したことはありませんか?
小さいことですがこの仕掛けがかなり購買意欲に影響します。買いたいものが決まっていてすぐにレジへ向かうような商品ならまだしも、一旦商品を手に取って「どうしようかと迷う」時間が必要です。
私の居た店はどちらかといえば不用不急(?)の雑貨・小物が多く、「今日はこれを買うつもりがなかった」けど買ってしまう…という環境を整えることが売上のために必須だったのです。

話を戻しましょう。ですので、丸見えの卓上小物たちはそれぞれ置き場所を決めてあげます。小さなトレーや板状の台でOK。最近の100均は色々使えそうなものがあって便利です。
どうしてもたくさん並べるときは手前から奥(高さ)、左から右(目線)も意識するとより使いやすいと思います。
「手に取ったものが自然に戻しやすい」ように。
見える整理はぜひ、ショップを参考にしてみてください。

引出しやクローゼット

前述の小物の整理が言わば「売場」であるならば、引出しやクローゼットは「什器の下のストッカー」や「バックヤードの倉庫」にあたります。
とすると、何がどこにいくつあって…がひと目で分かることが大事になってきます。
しかもお店の場合、それが「自分以外の人でも分かる」ようにしておかなくてはなりません。
店頭に出ている在庫だけで足りないときはストッカーや倉庫を探します。担当者以外の人が商品がどこにあるのかわからなければ、お客様をお待たせしたりせっかくの購買機会を逃したりしてしまいます。
そのうえ担当者はあとで他のスタッフからすっごく怒られます…

これ、家の片付けでも。
何も自分だけわかっていればいいじゃないか、という気もしないでもないですが、ところが人間の記憶ってそんなに完璧ではないですよね。
だいたい外から見えない引出しは片っ端から開けまくる、ことになります。以前チェストごと倒れて、買ったばかりの液晶テレビを割ってしまったことがあります…。
まして人に収納してもらったものなど、どこにあるのかさっぱりわかりません。

  • カテゴリー(商品群)ごとにエリアを分ける。真っ直ぐ目的地に向かえるように。
  • よく使うもの(よく売れるもの)は手前や目線の高さのゴールデンゾーンに。
  • 見えないBOX(在庫の入った段ボール箱)や引出しには目印をつけたり名前を書いたシールで分かりやすく。

いっぺんに全部整理しようとすると大変ですが、何か新しく買うときや季節品の入替えなど機会ごとに少しずつ手を付けていきましょう。
「誰が見てもわかる」レベルであれば、もっと自分も楽できるかもしれません。