最近、壁面の一部の色を変えてアクセントをつけるのが主流になっています。
好みに左右されないクセのない白っぽいクロスはたしかに部屋を広く見せたり、何より全体的に明るくなります。
しかし逆に個性的かというとありふれた感じになってしまい、小物やファブリックで自分らしく表現するにも何か無難にとどまってしまう方が多いのではないでしょうか。

そこで壁の一面に色を付けるとそこからの道筋がかわってきます。
まず最初に目が行くところになるのでコーディネートのイメージがしやすくなります。小さなスペースでしたら身近な方法ではホームセンターで売られている粘着シートを使ってみましょう。はがせるタイプのものでしたら賃貸の部屋でも気軽に始められそうです。
やわらかい色調のレンガ風や木目の柄をアクセントにもってきてナチュラルな仕上がりに。思い切った単色の背景でシャープな印象を持たせたり。
こんなの似合うかな?って思っていた家具や雑貨の好みが変わって見えるかもしれません。
もう少しこだわってみるなら「ダイノックシート」を。高いクオリティと豊富な柄で見ているだけで楽しくなります。本物の木材のような質感や大理石調のものなど雰囲気は抜群です。水にも強いのでキッチンや洗面・トイレなどにも有効です。
壁だけでなく家具や建具に使ってみても本格的な仕上がりになります。少し難しいですが曲面にも使用できるという優れものです。
「見せるアクセント壁」という考え方もありますが、洋服を掛けるハンガーラックの背面の壁に濃く荒めの木目調などの柄をもってくると、白い壁に種類も色もバラバラに浮き立って見えていたのがまとまってスッキリ見えるようになります。
また、予算が許せば是非チャレンジしたいのが装飾タイルです。
タイル?と一口に言ってもイメージしにくいかもしれませんが、WEBカタログを広げてみると各メーカー力を入れていろんな商品を開発しています。
街で見かけたショップやレストラン、駅やホテルなど、どこかで思い当たるものもあるのではないでしょうか。
面積が大きければクロス張りに比べてかなり高くついてしまいますので、たとえば玄関の下駄箱の周辺や対面キッチンの背面、カウンター横の壁など見切りのよいところでちょっとだけ贅沢に。
立体的で豊かな質感でクロスとは一味違った空間が出来上がります。
ただし見た目はいいのですが当然モノが掛けられなかったりするのでそのあたりは考慮しておきましょう。